塩屋埼灯台は厳しい崖の上に建っているので、3.11 の津波の被害を受けましたが、流されず、2011(平成23)年11月30日には9か月ぶりに再点灯しました。大きな災害に対して、一生懸命、人は対策を練りますが、一目散に高台に走って逃げるのがベストである。公立育ち的にはそう思います。

みだれ髪、という曲です。美空ひばりさんの曲で、私が育った時に聞いて知っていたのではないですが、コロナ前にはカラオケボックスにも行っていました。年配の方々のメンバーに私も参加していて、歌うのを聴いて灯台の場所を覚えていました。

いわきには何度も来ていました。自分で運転していた今回、海の方に向かって来ました。あれは、まだ暖かくなり始めた季節のこと。コロナの感染も落ち着いていて、観光のお客さんにも割引制度が限定的で、人込みがあまりない時でした。

灯台の中を螺旋状に登ります。エレベーターはないので階段です。上までかなりあると思いますが、それ程きつくはない。途中の階段の壁にはクイズが貼ってあって解きながら進みます。灯台について理解する手助けになります。答えは登った上の方に張ってありました。

展望台まで階段を登ると眼下には岩場が広がっています。航海の安全を目的にした灯台ですが、船が近寄りすぎる浅くて座礁します。太平洋の荒波に足元をあまり削られずにいるのも岩場のおかでです。

360度のパノラマ。北の方には福島第一原発、第二原発が見えます。肉眼ではまだ距離があり大きくは見えませんが、方向でいうとあれが原子力発電所です。現在、ガスや電気が不足する事態になり、原子力発電所再稼働の是非を問えるとは思えない中、原子力発電の話が出ています。電気が止まってしまう事態にはできませんが、天然ウランの価格も約3割上昇していますし、ウランの生産に占める割合はロシアが第四位で、濃縮能力の四割以上を持つのがロシアということです。日本と世界のエネルギー問題は直ぐには解決しないと思います。

灯台の1階の展示室で日本にある他の灯台などの知識を入れた後、坂を降り、自動車ですぐ近くの“いわき震災伝承みらい館”に来ます。地震、津波、原発事故と避難、復旧、復興を時系列で展示しています。訪れてみて建物と展示スペースは1時間くらいで回れるボリュームです。

海がすぐ側に見えます。伝承未来館の道路を挟んだ向かいは薄磯防災緑地となっていて、海水浴場なっています。防潮堤や避難路の整備を終え、震災から6年後の2017年に再開しました。魚の風評被害についてだけでなく、人間の肌への影響も分かるといいですね。

卒業式当日に津波の被害に遭った旧いわき市立豊間中学校のピアノです。校舎を襲う津波をバーチャルリアリティーにより再現しています。ピアノは弾ける保存状態ですが、私が訪れた時は駅ピアノみたいに来客が演奏する様にはなっていなかった。演奏は私には出来ないことの一つで、今はしていないですがそうすると、人生新しい挑戦が無くなることはないんです。

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