平成313月度「朝の懇親会」議事録

日 時: 平成31316日 9301130

場 所: 柏パレット3

出席者: 大西、芝田、佐藤(正)、今田、三好、小渕、山田、野口、吉田、

大平、逸見、川島、高木、川端(俊)、吉道、辻(久)今村、阪口以上 18名 

(敬称略、順不同)

             司会 大西ブロック長 

1.      開会の挨拶(大西ブロック長)

おはようございます。今日は、辻副ブロック長はお仕事、川端副ブロック長はお体の具合が悪く欠席されており、18名での朝会となります。

本日の講演は、長年ライオンに勤めておられた高木さんの「健口美について」という演題でお願いしており、提供していただいた歯ミガキ粉、歯ブラシ、隙間ブラシ、鏡、予防歯科実践BOOKなどお配りしています。

では、いつものように各自順番に3分程度で近況報告を紹介していただきたいと思います。

2.近況報告

 参加者順番に、最近行った旅行の思い出・感想、趣味にまつわる話(山登り・ウオーキング・ゴルフ・家庭菜園等)、同窓会・同期会などに伴い幼い頃の思い出、最近かかった病気・治療方法・健康維持方法、東葛ブロック同好会、平均寿命と平均余命の違い、中高校時の所属部の廃部報告やOB活動、都道府県校友会代表者会議報告(今年の校友会活動ビジョン・活動指針他)など様々な話題についての紹介、報告がなされた。

3.大西ブロック長

 ○ありがとうございました。では少し休憩を取り高木さんの講演に移りたいと思います。

4.講演

講演者: 高木 和光氏(昭和50年経営学部卒)

演題:  健口美について

@   はじめに

私は、ライオンに勤めていた時、講習会で使用していたレジメに従い、「元気なお口で毎日楽しくイキイキ生活」をテーマに、お口の機能の大切さを理解し、機能維持・向上していただくことで、毎日元気に楽しくイキイキとした生活を送って頂きたく思います。

A   オーラル事業の歴史

ライオンは、お口に関するオーラルケア講習会を古くから始めており、明治42年から小、中、女学校、軍隊や工場でも啓蒙活動を行ってきました。

B   日本人の平均寿命と健康寿命

ライオン歯科衛生研究所では、「全ての健康は口からはじまる」「健やかな口が心身と心を美しくする」と考え、「健口美」に挑戦しています。

健康寿命―心身ともに自立し、健康的な生活できる期間

C    今日の目標

高齢になるにしたがって、お口の役割はますます重要になります。「食べる」「話す」「笑う」お口の機能を知り、保持・増進を図りましょう。

D   口腔機能

口腔機能―食べる・話す・表情をつくる

心とからだ元気な輪とは、健康な口おいしく食べて栄養を吸収する

丈夫なからだ楽しくイキイキ生活健康な口

E   講習前の確認

@   半年前に比べ硬い物が食べ難くなったか?

A   お茶や汁物でむせることがあるか?

B   口の渇きが気になるか?

C   30秒間にどれだけ唾液を飲み込めるか?―3回以上の方は問題なし

3回未満の方は、唾液を出すためのツボや機能向上の実技を行い、日々の生活に取り入れて下さい。

F   口腔機能クイズ

@   口角が上がっている方が若々しくみえる?

上がっている方が若々しく見える。ハリウッドスマイル

A   よくかむと認知症を予防できる?−よくかむと脳の血流が増え、海馬の血流増加で記憶力アップし認知症予防に効果がある。

B   1日に出る唾液量はビールビンより多い?1.5リットルの唾液が出る。

C   窒息より交通事故で亡くなる人の方が多い?

窒息死者は、1万人強、交通事故祖者より多い。

窒息の原因食物1位もち、2位ごはん、3位パン

飲み込む機能が低下→食事中むせやすくなる→窒息or誤嚥

G   誤嚥性肺炎

誤嚥した食物や唾液に含まれる細菌が気管に入り込むことで発生。

誤嚥性肺炎の予防―口腔内を清潔に保つ。胃液の逆流を防ぐ。嚥下反射を改善する。免疫機能を高める。(よく話す、笑う、カラオケなどで声帯を鍛えると機能が向上する)

H   食べ方に注意

@   良い姿勢で食べる。A飲み込んでから次のものを口に入れる。B口の奥に押し込まない。Cあわてて食べない。D食べている人に急に話しかけない。

I   噛ミング30

1口30回以上噛む。(口腔機能向上で窒息・誤嚥の予防)

J   唾液の効果

口の中を清潔にする。虫歯、歯周病の予防。おいしく食べることができる。消化を助ける。若返りの促進。ガンの予防など。

唾液腺マッサージ。−耳下腺、顎下腺、舌下腺

唇、頬、舌の運動―左、右、上、下(右回り、左回りにグルグルと)

K   基本的なハミガキ方法

毛先をきちんと当て、軽い力で、小さく動かす。

歯間部分の清掃率。−歯ブラシのみ58%、歯ブラシ+デンタルフロス88%、歯ブラシ+歯間ブラシ95% 「歯間清掃は歯ブラシのみでは効果が低く、

デンタルフロス・歯間ブラシの使用が不可欠」

L   入れ歯のお手入れ

@   ブラシで清掃!特に裏側はていねいに。

A   入れ歯洗浄剤は毎日使用しましょう!

B   もう一度ブラシで洗浄!

M   0820(マルハチニイマル)運動

80歳で20本、自分の歯を保ちましょう

美味しく噛むために何本の歯が必要か?

残存歯数05本  : ナスの煮つけ、うどん、バナナ

残存歯数617本  : キンピラゴボウ、せんべい、かまぼこ、れんこん、

残存歯数1828本 : フランスゥパン、酢ダコ、スリメイカ、たくわん

N   オーラルケアと全身健康

歯周病が全身の様々な病気に関わっており、例えば、脳梗塞:2.1、誤嚥性肺炎:3、心筋梗塞:1.2、メタボリックシンドローム:2.2、糖尿病:2.6、妊娠トラブル:2.8などリスク増加が報告されています。

O  まとめ

健康な口はよいことがいっぱい!!

 ・ご飯をおいしくたべられる

 ・美しい笑顔がつくれる

 ・人に良い印象を与える

 ・栄養を十分にとれる

 ・力を十分に発揮できる

 ・虫歯・歯周病を予防

 ・誤嚥性肺炎の予防

 ○幼い頃からずっと続けている歯ミガキであるが、勤務経験を生かして、理論的に判りやすく健康に及ぼす歯ミガキの重要性を説明され、正しい歯ミガキ方法と歯ミガキ剤を指導していただいき、今後の生活に生かし、少しでも健康寿命を長く保つための有意義な講演であった。

5.閉会の挨拶(大西ブロック長)

本日の懇談会はこれで終了します。

次回は、414日(日)に行います。多数の校友のご出席をお待ち申し上げます。

 

= 阪 口 記 =