平成314月度「朝の懇親会」議事録

日 時: 平成31414日 9301130

場 所: 柏パレット3

出席者: 大西、佐藤(正)、今田、三好、小渕、山田、野口、山本、西野、

吉道、高木、辻(和)、阿部、今村、阪口以上 15名 

(敬称略、順不同)

             司会 辻副ブロック長 

1.      開会の挨拶(辻副ブロック長)

おはようございます。今日は、通常と異なり変速開催となったことにより、開催日を間違われ現在こちらに向かっておられる方もいる状況ですが、時間が参りましたので朝会を始めることとします。

本日の講演は、吉道さんが在職中の経験を生かし「身近な危険から身を守る」という演題でお願いしていますので楽しみにしてください。

では、いつものように各自順番に3分程度で近況報告を紹介していただきたいと思います。

2.近況報告

 参加者順番に、最近行った旅行の思い出・感想、明治神宮で開催される気功教室、パワースポット、趣味にまつわる話(城巡り、ウオーキング・ゴルフ・囲碁・映画鑑賞・桜、菜の花、チュウリップ鑑賞・50100kmマラソン等)、趣味に伴い広がる近隣住民との交わり、法学部同窓会の案内、故郷で開かれた同窓会などに伴う幼い頃の思い出、最近かかった病気・治療方法・健康維持方法、東葛ブロック同好会、朝会開催日の変更など様々な話題についての紹介、報告がなされた。

3.辻副ブロック長

 ○ありがとうございました。では少し休憩を取り吉道さんの講演に移りたいと思います。

4.講演

講演者: 吉道 正夫氏(昭和48年理工学部卒)

演題:  身近な危険から身を守る

@   はじめに

私は、厚生労働省の前身である労働省に入所し、労働災害防止などにも携わり最後の数年間は中央労働災害防止協会にもいましたので、本日最初に労働災害に関する報告から入り、後に「身近な危険から身を守る」という順序で話していきたいと思います。

A   労働災害

職場の安全衛生について、かって労働基準法に規定されていたが、これを拡充発展させて独立の法律として昭和47年に労働安全衛生法が制定されました。

労働安全衛生法は、まず、第1に労働災害の防止と快適な作業環境の形成。第2に労働災害防止計画の策定および実施。第3に自主的な安全衛生管理体制の組織と権限。第4に労働者の危険または健康障害を防止するための事業者、請負人、注文者、機械貸与者の講ずべき義務。第5に危険防止のための機械、有害物の管理から、第10まで作業に関わる全ての関係者がなすべき管理体制や罰則など詳細に記されている。

労働災害は、不安全な状態不安全な行動が同時に作用することにより発生する確率が大きくなります。また、年齢による事故発生率を見てみると初心者高齢者は、発生率が大きくなっていることが判ります。

産業構造の変化など労働者を取り巻く環境の変化に対応し、労働者の安全と健康を確保するため、第12次労働災害防止計画(2013年度〜2017年度)第13次労働災害防止計画(2018年度〜2022年度)を定めています。

また、従来の危険予知訓練に合わせてリスクアセスメントの手法を用い、職場に潜んでいる危険性または有害性を見つけ出し除去、低減を図っています。

次に、複数の例題図面を示し、順次、隠れた危険カ所、危険要因を洗い出し、身近な危険から身を守る危険予知を行った。

B   身近な危険(高齢者編)

では、身近に隠れている危険についてお配りした資料に基づきお話をします。

高齢者の事故の多くは、身体能力・危険に対する注意力低下が原因に考えられます。事故防止には、高齢者向けの安全性の高いサービスや使いやすく工夫された製品を選び、正しい操作方法を身に着け使うことが大切です。

また、社会全体で高齢者を守る環境づくりも必要です。

C    事故例

例えば、調理中、衣類に着火し大やけど、狭い道、踏切、下り坂で事故が多発、段差につまずき、転んでケガ、介護ベッドの思わぬ隙間に挟まれるなどの事故が発生。

D   リスクの減少

火を使う場所では、袖や裾の広がりが少ない衣類を選ぶ。燃えにくい繊維を使った衣類の使用は着火を未然に防ぐ上で効果的。

ハンドル型電動車イスの使用は、行政や販売業者等が行う運転講習を受けるなど安全操作を繰り返し練習する。

歩行補助車は、SGマーク認定基準に適合し、使用目的や体に合った製品を購入し、特に段差、溝、傾斜があるところでは注意し、決して体重を預けて移動しない。

介護ベッドは、福祉用具JISマークに適合した製品を選び、起き上がり、立ち上がり動作補助手すり転落防止サイドレールの取り付けなどの適切さの常時確認が必要です。

E   高齢者の転倒、墜落事故発生場所

 ○現役時に携わった経験から職場などで発生している労働災害の原因、労働災害防止や快適な作業環境の形成を図る取り組みの紹介、並びに高齢化社会における高齢者の安全確保方法などにつき再認識させていただき、今後の生活に生かし、少しでも健康寿命を長く保つための有意義な講演であった。

 

5.閉会の挨拶(辻副ブロック長)

本日の懇談会はこれで終了します。

次回から司会を持ち回りにしていこうと思います。

次回は、519日(日)に行います。多数の校友のご出席をお待ち申し上げます。

 

= 阪 口 記 =