航海、砂漠でも船酔い

私たちの祖先による5万キロに及ぶグレート
ジャーニーから、多様な自然環境に適応し、
二足歩行や家族の形成といった人類が進化
してきた道筋があります。

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しかし現在の社会や問題を見てみると、私たち
地球は、何かがおかしい、どこかで道を間違え
たのではないかと思われてきます。明日のため
にも今日に至った現代の道筋の途中にして
しまった、落とし物、忘れ物を見ていくことが
必要な様に思われます。

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そこで、それを関野吉晴さんを初め、今辿った
グレートジャーニー 人類の旅
この星に生き残るための物語。
国立科学博物館[特別展]
を閉展間近に見てきました。

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3000メートル近いインカの伝統を残すケロ村
ではアルパカやリマを高地で放牧し、低地の
密林で畑をつくる農業と、その両方を行っています。
それぞれ高さの場所に適した農作物を栽培し
運搬に家畜を用いることで、標高差を克服し、
また最大限利用しています。

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アンデスの高地のジャガイモ畑では、一つの
畑に異なった20種類以上の品種を植えて
います。その知恵が伝わらなく、ヨーロッパ
のある国ではジャガイモに対する疫病で、
一品種だけだったため、100万人もの死者が
出てしまいました。

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日常的に女性が着ている服ですが、寒さが
厳しいため毎日お風呂に入り、服を着替える
習慣はないそうです。数日に一回川で洗濯
して大地に広げて乾かします。

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熱帯雨林に目を向けると、そこは表土が
堅く、しっかり根を張れません。地表に
盤根で安定させます。そこに住む

さるって、食べるレシピがあるのでしょうか?

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北極圏では穀物ではなく、狩りで捕れる動物
への依存度が高いそうです。河川部では鮭に
依存して、魚からとれた皮も広く衣服に
使われているということです。

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人は食べたりしないと思うのですが、干し首が

あって撮影禁止です。未来に
残るように南米でもミイラを作りました。
世界最古です。

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エジプトの方を含む砂漠は、ラクダに乗って
行き、行く先々に共同の水飲み場があって
素焼きの水瓶に水が張ってあるので、旅人は
飲むことができます。ポリタンクだと水はお湯の
ように熱くなり飲めませんが、携帯する動物の
皮を使った水入れ袋の水は、冷たく感じ
られたそうです。皮袋の中に入れた水は
時間を掛けて少しずつしみ出し、蒸発して、
その際、気化熱として熱が奪われるため、
中の水は熱くなりません。

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ラクダは片側の前後のあしを同時に動かす
ように歩きます。そのため歩行時には体重が
片側に偏り左右に大きく揺れることになる
ので、砂漠の船と呼ばれることもあります。

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ナイル川の氾濫、洪水で収穫が5倍に跳ね上
がっていました。もちろん、それを想定しているの
で土壁の家は1週間程で建て直すことができます。
ダムの竣工後、洪水はなくなり土壌は痩せてしまい、
今では大量の科学肥料が投入されています。

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こちらは北方の家です。

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船となる木を切るための鉄器作り、海岸での
砂鉄集めから始まったこのプロジェクトで、
大海原を渡った、木で作られた縄文号は日本人
のルーツを追って、最終目的地の石垣島へ着き
ました。最近ここで、更新世人骨が
白保竿根田原洞穴から発見されました。
2万年程前のもので、日本人の起源の解明に
繋がると期待されます。


世界を見ると、タンザニアのラエトリ遺跡で、
360万年前に猿人の家族が歩いた足跡が化石
となって残っています。何人がどのように歩いた
のでしょう。岡村隆史さん一人が猿人となって
再現したモデルです。火山灰が降った異常な
状況の中で、子供の手を引きながら緊張して
行く手を見つめる父親。そんな状況にもかかわ
らず、おどけて父親を仰ぎ見る子供。頼もしい
父親と可愛い子供を見つめる優しい母親。
そのような家族の絆は、360万年前から現在
まで受け継がれてきたのでしょう。

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まずは父親。現在なら30歳台前半のたくましい
姿です。155㎝、岡村さんとほぼ同じ。
よりぐっとシリアスな顔を作ってもらいました。
家族を守るという父親としての決意を表情に出
してもらいました。小学2年生くらいの無邪気な
男の子。周囲状況とは関係なしに、父親を見上げ
ておどけています。バラエティー番組でも
おなじみの無邪気な様子をいろいろなパターンで
演じてもらったそうです。20歳台後半の母親。
たくましい父親への信頼と可愛い子供への愛情
の表情は岡村さんには難しいはずたと思っていた
そうです。

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アンビリーバブルが真剣だったという岡村さんへ
の私の評価でもあって、ナオト・インティライミ
さんの応援ソングです。経験を出した方がうまく
表現できるとすると?やさしいだけでなく、美しく、
なまめかしい表情は、実際に妻が発覚して?
優しい人(の子育て)を見ていられたら
いいと思います。

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