和田のくじら

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日本人は昔からクジラを食べていたよう
ですが、私も最近はずっと口にしていません
でしたし、あまり見かけませんでした。

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海にクジラが潮を吹くのを見に行く、
エコツアーが国によっては各地で開かれ
ていたり、人間に近いほ乳類であるので、
むやみに殺すことにも抵抗は感じます。

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日本の調査捕鯨船を南極の付近で妨
害しようとするシーシェパードの活動につ
いて違法性もありますが、くじらについ
てここで議論することも、賛成と反対
にかなり偏ってしまい、あまりしたく
ないことではあります。

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南房総の和田漁港にくじらを見に行く
といっても和田漁港での年間捕獲数が
6月下旬~8月の間に26頭と制限されて
いますので、11月の初めに行き、貸し
切りバスで周りましたが見れる時季で
なかったです。あまり解体作業を見た
い気持ちではないのでということもあ
ります。南房総くじら祭りの時期では
ありました。

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午前中に鴨川市郷土資料館を見学しま
した。地元出身の水田三喜男氏(大蔵大臣)
の収集美術品、古泉千樫(歌人)、波の伊八
(欄間彫刻師)の展示などを見学しました。
資料館のガイドの方がいろいろ説明してくれ
ました。古泉千樫は伊藤左千夫に師事したと
いうことです。私がこの間野菊の墓につ
いて書きましたが、矢切の渡しもいいところ
です。

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そのあと、バスツアーなのでビールやワイン
を飲みながら昼食でした。

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飲んで食べた後ずっとバスから、日本の
サーフィン発祥という海を眺めたり、
房総フラワーラインに風よけとして植えら
れている木、時には虫の被害もある、防風林
を見ながら、長く道を走り、野島崎灯台
へと来ました。

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ここの灯台は観音埼に続いて、洋式灯台で
は2番目で、F・L・ヴェルニー
フランス人技師たちの設計・建設されました。
そちらの灯台の内部の階段を何段も上まで登る
時に、頭上が狭くなっていて頭の注意書きが
あるのですが、その最初にぶつけたので、あと
は気が付きました。

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灯台への行き帰り道の隣に沿う形で厳島神社
があり子宝パワーで有名な様で、下ネタでは
なく神社なのでですに気がつきました。

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そこから海沿いに来た道を鴨川駅方面へ
もどり、和田漁港の方へ脇道へと廻りました。

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クジラに限らず、どんなというと語弊があり
ますが、大概の物は食べる人がいるのでクジラ
だけ食べていけないということはできませんが、
アメリカの少数民族が食べるために捕鯨をする
などの様に日本文化の一部としてもあることは
確かだと思います。ただ、日本国民の1億が
毎日の食事として食べるとか、そのための
商業化をすることはかなりできないと思います。

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調査捕鯨となっているというのが実情だと思い
ます。こちらでは、クジラのタレ道の駅
和田浦WA・O!や周辺で売っています。くせを
感じるので個人的には刺身の方が合うかもしれ
ません。

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日本に開国を迫った黒船ペリーも油のための
商業捕鯨、の補給基地が日本の位置に必要で
あったように、昔の各国の捕鯨は食べるため
でなく油をとるためが中心でした。その捕鯨
活動による乱獲ため現在では大型の
シロナガスクジラなど個体数がかなり減って
しまったクジラがいます。逆にそこの生息
地域に入ることで個体数を増やしたクジラも
いて、人間の活動でクジラの種類のバランス
が崩れています。沢山の種類でなく決まった
種類のクジラだけが増える状況の様です。
だから増えた種のクジラを捕鯨していいか
どうかは別問題として、多くの生き物が
自然の形で生られるように、地域の人間の
昔からの営みも残せるように、していければ
と思います。

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* 参考文献:クジラと日本人
食べてこそ共存できる人間と海の関係 
小松正之 
(青春出版社)

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