2014年9月 Archives

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少年と少女が金魚鉢の中の2匹の金魚をじっと見つめています。全体的に暗い部屋の中で、あたかも金魚鉢から光りが発し、顔を赤く照らしている様です。バルテュス(バルタザール・クロソフキー)はポーランド人の父と画家の母のもと1908年にパリで生まれました。アジアに対する早熟な情熱が強く見られ、両親が別居したあと母の恋人であった詩人リルケは彼の中国風な絵画の中に才能を見いだしています。ーーー今回のブログは、バルテュス展 Retrospecitve Balthus東京都美術館と京都市美術館で先日まで行われました。45歳で落ち着くようになるまで、フランス、ドイツ、スイスの各地を転々としていました。第二次世界大戦の時には動員され、負傷してしまいました。生まれながらの、コスモポリタンとして創作しています。他者や異なる文化に開かれた画家でした。バルテュスが最初に神秘的なものの表現を始めたのが、彼が24歳の時『嵐...
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