雨模様でした東大寺のお堂で

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奈良に最後に来たのは大学生の時であった
と思いました。友達とそれぞれのバイクに
乗って。港が好きな連れはどうであったか
分からないのですが、私的には昔の人が造
ったものや、現在まで継続できるものを見
ながら、いにしえの人々の考えしことを推
測することが好きです。

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過去の時代、南北朝と室町の頃の話題は、
吉野など有名な話がたくさんあり、しかし
それ以降の戦国時代にはそれほど日本史に
登場はしていなく、度々被災したとはあり
ますが、お坊さんたちが守って意外と平
であったのかどうか考えたりしました。
(後で知りましたが、三好・松永の合戦で
大仏殿炎上とありました)

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観光客は京都から日帰りが多いというように
以前ニュースでは聞きましたが、前日から
宿を取り、翌朝の道を歩きました。近鉄の
奈良駅に近く現在大規模工事中の興福寺
の辺りから、鹿さんがたくさんいました。
人だけでなく、街の中に動物が住む街。人
を襲う様子もなく、意外と穏やかな感じで
した。よくおせんべいを食べていましたが、
それ以外の主食については分かりませんで
した。

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東大寺の参道に着いた辺りから、外国人の
参拝客も多く見られました。観光先進国の
取り組みもあると思います。この日は、
アジア系の人や英語以外を話している人が
多い印象でした。地元の近大小学校の外国
人先生と子供たちがパネルを作って、英会
話を特訓していました。英語というわけで
しょう。私も外国人と話していると、子供
たちから話しかけられ、日本のマグロや
ナマズなど説明を受けました。

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東大寺は南大門や大仏殿がその大きさから
観光ルートになっていて、日本人では普通に
有名で行ったこともあると思います。この
日は大仏の後ろにオリジナルの手があるのを
見かけました。左手は願いを叶えることを
誓うという意味を持つ与願印です。また柱の
一つに大仏様の鼻と同じ大きさという穴が
あって、くぐると頭がよくなると言われて
いるのですが残念、特に子供たちで混んで
いました。

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朝から子供たちと話してでしたので、大分
お腹がすいたままでの参拝になっていまし
た。天気も雨模様でやんだりしてはいた
と思いますが、法華堂(三月堂)二月堂
ちょうどその時期でもあり向かい、その近
くでやっているお店があって助かりました。
雨宿りをしながら、寒い日の中、うどんで
暖かくなれました。二月堂でもまた小学生
たちと会いました。

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法華堂は733年の創建と記され、東大寺に
今残っている最古の建物として知られてい
ます。このお堂で740年にわが国ではじめて
本格的な華厳経の講義が行われています。
御本尊の不空羂索観音立像を中心に、すべ
て奈良時代に造られたものです。仏さまの
世界に居並ぶような心洗われる雰囲気に
包まれると云います。

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その後燈籠が吊るされた舞台から奈良市街
を一望して過ごした後、中高の教科書で
書かれていた正倉院の方へ通り、向かいま
した。正倉院宝庫は行ってみてやはり中を
見ることができなかったのですが、宝物の
湿損や害虫を防ぐ高床式が見て取れました。

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東大寺を離れる前に歩いていると、とても
雨脚が強くなってきたのですが、戒壇堂
で足を延ばしました。大学生に見えた8人
くらいとその付添とみられる大人一行が、
私と同じく雨宿りしに来て、神奈川からの
人たちと聞き耳からは思いましたが、この
雨の中大仏殿へと向かっていきました。
こちらは、5度も来日を嵐で妨げられな
がら盲目となって日本へ来た鑑真が築いた
戒壇だそうです。戒壇とは僧侶として守る
べきことを履行する旨を誓う受戒が行われ
る所ということです。

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