ランタンのジャック

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女性から描く結婚後もずっと仲がよくて
魅力的な夫というのはどう云う人なのか
かもしれません。今の私とは、あまり
重ねられるところがなくって、と
読んでいて実感がありました。

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がらくた
江國香織
新潮文庫

開放的でしばられていてしばられていない
美術翻訳をしている女性、柊子と、
日本の学校・学生に半分だけで抜け出した
りして、日本人ですが外見的にも生活した
時間も半分国際的な美海ちゃんと、語り
手がチェンジして物語は描かれています。
今の日本で思う、普段日常で語られる
言葉の慣習や属性なんかを、全て取り
払って、本音を真正面から描かないで
日常の言葉で書くと、こんな風に人の
精神性に訴えかけられるものになって、
読みやすいものにもなると感じました。
結婚してることや離婚、男女が年配で
あるとか学生であるとか。過去の思い出
に周りを囲まることでもなく、みんな
恋愛に生きていて、相手の男女が支えに
なっています。女性的な、男性の捉え方
など、今まであまり考えていなかった
ことや、何が魅力的な人なのか考えさ
せられた話でもありました。

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2017年8月

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