晴れた日の午後、子の権現まで登る西吾野駅に着きました。山の奥にある 大麟山天龍寺まで徒歩で行って、帰りはまだ日のあるうちに降りた駅とは違う吾野駅に出ようとという半日の道、飯能に訪れました。

バックパックを背負ってどこか行ってしまうと自分は思います。電車で一日で帰るところに行くコロナ自粛の今です。人がいない暗い道を歩いていると不安や寂しい気持ちになったりするものですが、自然の中の空気を吸って気持ちを落ち着けて、汗を掻くくらい自分の脚で歩いて頭を軽くする。

点在する民家が建つ坂道を抜けると、中は杉・檜の山道を登ります。子の権現は足腰を守る神様として知られていて、境内には巨大なワラジがあるといいます。ハイキングコースぐらいの旅程ですが、勾配やアップダウンが足越しを強くする程にあります。

坂を上がり切ると、緩やかな勾配の真ん中くらいにある山門をくぐります。お参りした後、小銭が無かったので、受付に戻ります。登山お守りを買って、崩してもらった100円玉でお線香を手にとります。吐き古されたワラジもお供えしてあります。

山頂か、階段を上がっていくと、東京の遙かかなたまで見渡せる展望スペースがあります。70キロくらい離れている東京スカイツリーが、肉眼で見えます。登る途中、2人と1グループがすれ違っただけですが、私が子の権現にいた平日の時間帯、15人程の人がいました。

お土産の羊羹を買った後、来た道とは別のルートへ進みます。下り坂を暗くなる前までには吾野駅に着こうと、降りて行きます。湿った道の途中、サワガニが一匹歩いて、拾いました。

少し道幅が広がる辺りに来ると浅見茶屋があります。午後2:55分。注文ギリギリの時間、湯葉かき玉うどんが食べらました。

食後、駅まで距離がかなり残る道を、道端に野苺を見つけたりして、辿り着きます。

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