日本からトキがいなくなってしまう。実際にいなくなってしまった。

一時期、日本人の関心がものすごく高かった話題です。

大正期の1912年から1926年頃に乱獲により絶滅したのではないかと云われていて、野生のトキが見かけられるという報告がたまにありました。1981年に残っていた5羽から佐渡トキ保護センターで飼育、人工繁殖を試みました。日本で生まれた最後のトキ「キンちゃん」は2003年に死んでしまいました。

現在では繁殖に成功し、175羽が飼育されています。放鳥した数を加えると400羽くらいいるといいます。

1999年中国から贈呈されたトキの人工繁殖の成功によって生まれてきた子孫たちです。

トキの学名はニッポニア・ニッポンといいます。

今回訪れたトキの森公園には世界の違う種類のトキもケージで飼われています。世界にトキは約25種います。

佐渡へは、小木港にフェリーで着いてホテルへ向かうまで車を走らせました。佐渡金山や周辺を見た後こちらまで来て、帰りは両津港から新潟へ向かいました。車を運転していて、トキの森公園の近くに来るまで、車の窓からはあまり田んぼを見かけなかったのが意外な感じでした。

野生に放されたトキは田んぼや水路などで餌となる、ドジョウ、カエル、ミミズ、イナゴ、トンボ等を捕まえます。繁殖期にはペアで巣を中心に行動し、なわばり形成をして子育てをします。佐渡トキの田んぼを守る会は、耕さない「不耕起栽培」と冬でも水を抜かない「ふゆみずたんぼ」という農法にも取り組んでいるということなので、次回は野生で生きているトキも見たいです。

トキの森公園内にある「トキふれあいプラザ」には大型飼育ケージがあり、自然に近いトキの生態を間近に観察できます。外は強い雨が降って来て、こちらで雨宿りでした。

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