泉屋博古館東京に行ってきました。
六本木一丁目駅からエスカレーターを上がっていきます。その踊り場ごとにに今回の展覧会のバナーが掲げられていました。意外にもこちらを訪れたのは初。京都の鹿ヶ谷に本館があります。
泉屋博古の由来は、中国の宋代(11世紀)に皇帝の命で編纂された、最古の古銅器の図録『博古図録』から来ています。住友家の屋号である「泉屋」を冠することで、住友家収蔵の青銅器類を展示する施設であることを示しています。住友友純(春翠)がここに別荘を構えていました。
特別展 昭和モダーン モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界
展示室に入って目を引くのが旧日本劇場にあった巨大なモザイク絵画です。第2次大戦の戦火を潜り抜けますが、戦後取り壊されてしまい、現存しません。こちら美術館の絵葉書コーナーにもなく、展示室の撮影が不可でした為、探しました。私の記憶の中に何処かで見たということがあって、気になっています。4作品並べられた中の1枚です。
展示室の外にあり唯一写真で撮れる三井用水取入所風景です。ブログを書いていてこの作品もモザイク絵画であったか思い出せないですが、モザイク絵画で重さ800kgあるということです。この場所にはフォークリフトで搬入ししました。1987年に開館した横浜水道記念館に飾られてましたが閉館後、板谷波山記念館に所蔵されています。
梅樹の写真だと思います。大部分、画像は少し前にスキャナーで撮ったので写真も印刷資料からです。画家本人がイメージできる資料って貴重です。
展覧会全体の見方から、順序通りに見るのではなく、気に入った作品の前に戻って来て、ゆっくりと眺めました。入り口から出口まで並んで1回、最初から最後まで順に、見落とさずでなく、歩き方も縦横無尽でいいと思います。
葆光彩磁珍果文花瓶です。作者の板谷波山は梅樹の父で、明治から大正にかけて活躍した近代日本を代表する陶芸家です。、、、引用、、、「葆光彩磁珍果文(ほこうさいじちんかもん)花瓶」は、近代の陶磁器として初めて国の重要文化財に指定された作品だ。胴が張った形の器に、吉祥画題の桃が描かれている。いかにも中国的なデザインに見えるが、精緻な網目が写実的なかごは西洋の静物画を彷彿(ほうふつ)とさせ、東西様式の見事な融合に感服する。柔らかな淡い光が、薄絹のベールのごとく全体を包み込んでいるように感じられ、印象深い。