東日本大震災から今(2016秋・宮城)

東日本大震災が起こってから5年が過ぎて
いるのですが、海岸線に沿うエリアには
未だにその爪痕が深く残り、さらわれて
まっさらな所からの再建途中のところ
が、数多くありました。

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震災直後の津波で多くの方が亡くなられ、
その当時の話は生々しいものが
あり、未来の地震対策に役立てる取り組み
などについての対策についても伺うことが
できました。

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仙台駅から初日、向かったのは
志津川にある南三陸プラザ。昼食
をいただいた後、高校の先生から
東日本大震災からの「命を守る防災の大切さ」
についての講話・お話を聞きました。

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東日本大震災で見たこと、経験したことから、
志津川高校ではSOSが空から見えるように
校庭に書いたお話、老人ホームからの
救助活動、気仙沼高校では避難所からさらに
高台へ逃げ、学校の屋上で貴重品の為に
残った教職員が津波のぎりぎりの高さで
助かったお話がありました。5年
経った今後の為の防災意識になど、
伝えたいことなどもお聞きすることが
できました。

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狭い湾の奥に店や家、工場などがひしめき
あっていた女川。震災の被害を受けて住宅地
を安全な高台に建築し、駅から海に向かう
レンガみち沿いに、水産物を中心とした
商業・飲食施設、「シーパルピア女川ハマ
テラス」が造られています。女川新駅舎には、
かもめが羽ばたくイメージの温泉温浴一体型
施設「ゆぽっぽ」があり、巨大なアート作品と
なっています。

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13mの津波が襲来し、女川原発は何とか
耐えましたが、女川駅周辺は壊滅的な被害
でした。港は牡鹿半島に浮かぶ金華山への
参道の街としても栄え、3年続けてお参り
をすれば、一生お金に不自由しない黄金山
神社であると言われています。

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勉強会と懇親会、温泉の翌日、2日目

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震災復興ツアーでの観光を兼ねた場面。
松島港から遊覧船に乗り約50分の間、
海上の島々の間を通り、塩釜港へ。
松島が島々なので名前はそれぞれにあると
思いますか?それぞれにまた特徴があり、
遊覧船のガイドさんのマイクから説明が
あります。

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その一つ、鐘島。島には4つの穴が開いて
いて、遊覧船で横を通ると一瞬ではないで
すが、ニ瞬くらいの間、穴の向こうが同時
に見られる時があります。打ち寄せる波の
音が反響し、まるで鐘を打つ様に聞こえる
ところから鐘島と呼ばれています。

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冷凍保存はまだされず、ナマのままの
お寿司を頂いた後、再びバスに乗り
閖上地区へと向かいました。

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名取川の河口に位置し、海岸線に沿って
貞山運河が流れている閖上。仙台市に隣接
した交通の拠点でもあり、海の側に多くの
人が住み、海産物工場が建ち並んで
いました。絵本「マンホールのステージ」
のモデルとなった語り部エリさん。

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震災当日、仙台市内で子どもを預かる
仕事をしていて、帰宅する途中、逆方向
に向かう長蛇の車のなか、大橋付近の
五差路の様子や、反対方向に戻って何日
か停めてもらった後、震災後初めて閖上
地区に戻った時の様子などを話されて
いました。

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宮城県の石巻や閖上、志津川、女川、
松島、その他の地域においても、
自宅と会社が被災され、それから立ち
直りつつあるのに時間と苦労を重ね
られ、私が訪問した当日には逆にこち
らに気を使っていただきました。
ありがとうございました。来年も東北
地方でのツアーがありますし、再来年
も時間をできるだけ空けるようにして
おきたいです。

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